M&A形態でよく出題されるMBI、MBO、EBO、LBOという3文字の略語が鬼門ですよね。アレ?何だっけ?と迷わないためにも、簡単に見分ける方法を頭に入れておきましょう!
Table of Contents
【中小企業診断士試験対策】もう迷わない!M&A形態を見分ける方法
MBOとMBIの見分け方
とっさに混乱するのがMBIとMBOではないでしょうか?
マネジメント・バイアウト(MBO、Management Buyout、経営陣買収)は、会社経営陣が株主から自社株式を譲り受けたり、事業部門統括者が当該事業部門を事業譲渡されたりすることで、オーナー経営者として独立する行為である。
Wikipedia:マネジメント・バイアウトより
マネジメント・バイ・イン(英: Management buy-in, MBI)は、企業の買収者が、その企業に外部から経営陣を送り込み再建を行い、キャピタル・ゲインの獲得をねらう手法。
Wikipedia:マネジメント・バイ・インより
違いは「Out」と「In」です。
「out」は、中から外へ出ていくイメージ
経営者(M)が役員の中から『Out:輩出される』
「in」は、外から中へ入ってくるイメージ
経営者(M)が外部から『in:送り込まれる』
MBIに関しての問題がH26.企業経営理論 第4問にあります。
MBOとEBOの見分け方
エンプロイー・バイアウト(Employee Buy-Out、従業員買収、略称:EBO)とは、会社の従業員がその会社の事業を買収したり経営権を取得したりする行為のこと。
Wikipedia:エンプロイー・バイアウトより
違いは、「Management(経営者)」と「Employee(従業員)」です。
「『役員ではない』〇〇部長が~」とあれば、EBO
MBOとEBOの違いを問う問題には「役員」が経営を引き継ぐのか、「従業員」が経営を引き継ぐのかを聞いています。
したがって『役員ではない』という前置きがあれば、100%の確率でEBOと判断して問題ありません。
MBOとEBOの違いを問題にしている好例がH.29 企業経営理論の第6問です。
LBOの見分け方
レバレッジド・バイアウト(Leveraged Buyout)とは、 主としてプライベート・エクイティ・ファンドなどが、買収先の資産及びキャッシュフロー(キャッシュ・マネジメント)と自身のジャンク債を担保に負債を調達し、買収した企業の資産の売却や事業の改善などを買収後に行うことによってキャッシュフローを増加させることで負債を返済していくM&A手法である。少ない自己資本で、相対的に大きな資本の企業を買収できることから、梃の原理になぞらえて「レバレッジド・バイアウト」と呼ばれる。
Wikipedia:レバレッジド・バイアウトより
『借入金』や『担保』がキーワード
キャッシュフローなどを『担保』にして『借入金』を活用するM&Aなので、これらのキーワードが出てきた場合はLBOの記述であろうと予測してください。
『担保』にしているので、買収後は経営の自由裁量の確保や敵対的買収に対する防衛策のために株式を非公開にすることが通例であることも頭に入れておくと対応しやすいです。
LBOを理解していれば正解にたどり着く両例はH.30 企業経営理論 第4問です。
まとめ

試験対策としてM&Aの形態をまとめてみました。
3文字の略称だけで覚えてしまうと記憶の定着は難しいかなと感じます。英語の意味を一緒に理解しておくだけで、かなり思い出しやすいです。「In」なのか「Out」なのか、「Management 経営者」なのか、「Employee 従業員」なのか、「 Leverage テコ入れ」なのか。
多角的に理解して結び付けていくことを習慣づけて忘れにくくしてきましょう。
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