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【減価償却費】現役の経営戦略室が教える超基礎!
減価償却費とは?
英語で言うと、depreciation cost もしくは depreciation expense
Depreciationを無理やりカタカナ表記すると、ディプリーシエイション
「価値を下げる」という意味。
会計上の処理方法だ!ってことを理解してください(だから概念的でわかりにくいんですが…)
長いこと使えるモノを買ったときのお金は高額だから、そのモノが使える年数分に分けて会計処理していいよ
ってことです。
補完的に辞書に書かれている内容も見ておきましょう。
建物や機械設備など,企業が長期間にわたって利用する資産を購入した場合,その購入価額をいったん資産として計上した後,当該金額を資産の耐用年数にわたって規則的に費用として配分される金額。
ブリタニカ国際大百科事典より抜粋 出典:コトバンク
減価償却する意味ってナニ?
商売において「儲かっているか儲かっていないのか」は
時間的な区切りが大事なんです!
企業の決算報告書も「1年間」で「儲かったのか儲からなかったのか」を記していますよね。
例えば、3Dプリンターで自作フィギュアを売るビジネスを始めました。
材料費は売上高の1/10で済みそうです。
設備として購入する3Dプリンターは60万円でした。
するとどうでしょう?
1期の売上高は30万円でしたが、33万円の損失です。
…辞めたくなっちゃいますよね(笑)
将来にわたって長いこと使えるモノの費用を、購入した年だけに負担させるというのは、時間的な区切りを考えると正しい損益ではない
と企業会計では考えます。
「2期も3期も同じ3Dプリンターでフィギュアを作るんでしょー
だったら2期も3期も費用を負担してよ!」
ということで、総額60万円の費用を分割して20万ずつ費用として計算します。
そうすると1期もちゃんと利益が出ている商売だとわかるわけです。
どれだけ分割できるかは決められているよ!
なぜ決められている?誰が決めているかって?
費用負担の面から分割することが正しい損益になるって考えたけど、
税金の面から考えるとお国は黙っていられない。
だって税金は利益の中から支払われるから!国は管理したい!
もし長く使えるモノの使える年数を自由に決めれたとしたら
短く見積もった方がその年の利益は小さくなるので、支払う税金が少なくなる。
だから法律で決められた「法定耐用年数(ほうていたいようねんすう)」があるんです。
長く使えるモノ=固定資産
パッと想像しやすいのは形がある「有形固定資産(ゆうけいこていしさん)」
例えば、建物、機械設備、工具、自動車、土地のこと。
形がない「無形固定資産(むけいこていしさん)」は、主にソフトウェア。
長く使えるモノの中で減価償却しない固定資産もある
時間的な区切りが大事って話をしたけれど、概念としては同じ。
時間の経過によって価値が減少しないモノは、減価償却はしません。
長いこと使えるモノを買ったときのお金は高額だから、そのモノが使える年数分に分けて会計処理していいよ
っていうのは、
「長いこと使ったら、いずれは古くなって最後は壊れてしまうから」
が含まれているんです。
土地とか歴史的に価値のある美術品なんかが良い例。価値が下がるどころか上がる場合だってあるでしょ。
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