新たな市場(業界)に新規参入するとき、あなたならどうしますか?
・5(ファイブ)フォース分析とは何か調べている方
・業界の参入方法についてフレームワークをお探しの方
当たり前のことですが、激しい競争を強いられる業界では収益は見込めません。
一方で限定的な競争の業界では収益性は高くなります。
Table of Contents
5フォース分析とは?
5フォース分析は、業界の構造分析フレームワークです。
マイケル・ポーター(Michael Porter、1947年5月23日 – )は、アメリカ合衆国の経営学者。学位は経済学博士(ハーバード大学・1973年)。ハーバード大学経営大学院教授。
Wikipedia:マイケル・ポーターより
1971年、ハーバード大学にて経営学修士号(Master of Business Administration)を取得した。1973年には、同大学大学院にて経済学博士号(Ph.D. in Business Economics)を取得した。1982年には同学史上最年少の正教授となる。現在では、ハーバード大学の教授の職位の一つである「Bishop William Lawrence University Professor」として活動している
「買い手の交渉力」「売り手の交渉力」「業界内の競争」「新規参入の脅威」「代替品の脅威」
これら5つの競争要因から、その業界の魅力度を紐解きます。
「参入余地のある魅力的な業界なのか?」
「5つの要因のうち、どこを切り崩せば収益性が高まるのか?」
といった戦略を立てていくことが必要です。
横軸:どれだけ利益を上げやすい業界なのか?
ビジネスの基本は、売上-コスト=利益です。
横軸にある「買い手」=「売上」、「売り手」=「コスト」と言い換えれます。
したがって、分析の視点は、
- 「買い手」=「売上の上げやすさ」
- 「売り手」=「コストの下げやすさ」
となります。
買い手:製品あるいはサービスを販売する販売先の業界
「交渉力」は、参入するorしている業界と販売先の業界との間の「力」関係を指します。
コモディティ化している業界であれば「どこから買っても同じ」なので、競争は激化しますよね。
この場合、売上の上げるという意味では魅力は低めと考えます。
ときどき無性に食べたくなる私たち(消費者)
売り手:部品や原材料の供給元の業界
「交渉力」は、参入するorしている業界と供給元の業界との間の「力」関係です。
供給元が限られている場合、調達価格を吊り上げられる可能性がありますよね。
したがって、コストを下げるという点で魅力が薄い業界となります。
バンズ、レタス、トマト、ひき肉など
食品加工業者や穀物商社
縦軸:どこの誰に利益が分配されているのか?
競合:ぶつかり合うライバル企業との競争
価格競争が激しくなれば業界全体の利益が減少します。
また、参入者が増えれば自社の取り分が減ることを意味します。
この場合は、業界としての魅力は下がります。
マクドナルド
VS. モスバーガー、ロッテリア、フレッシュネスバーガーなど
新規参入の脅威:新規参入のしやすさ
業界として参入障壁が低ければ、どんどんライバルが増えていきますよね。
結果として、業界としての魅力はなくなっていきます。
シェイクシャック、カールスジュニア、UMAMI BURGERなど
代替品の脅威:製品やサービスは違うけれど同じ価値を提供するモノ
PlaystationやWiiといった据え置き型のゲーム機業界にとって、
スマートフォンは代替品として大きな脅威になったのではないでしょうか?
強力な代替品が存在する場合、取り分が減るリスクが生じます。
したがって、業界としての魅力が下がることになります。
吉野家、スシロー、コメダ珈琲店などのファストフード
で、ソレって儲かるの?
SNSの普及により、製品ライフサイクルは短期化しています。
戦後日本を支えた「安価で」「高品質な」商品を「大量生産」すれば儲かる!
こんなビジネスモデルは崩壊しています。
日本の製造業には未だこの成功体験から抜け出せず、もがいている企業も少なからず在ります。
また、異業種からの新規参入者により想定外の脅威に晒されることも少なくありません。
5フォース分析は、業界全体の「利益」に対して「競合数」とその「規模」を分析できます。
したがって、事業撤退の判断材料を導き出すのに役立ちます。
また、自社のケイパビリティを活かして新たな業界への新規参入の可能性を模索できます。
なかなかブルーオーシャンはないと思いますが、業界を俯瞰して「儲かる」次の一手を探しましょう。
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