アルダファーのERG理論
クレイトン・アルダファーClayton Alderfer(1940-2015)
https://en.wikipedia.org/wiki/Clayton_Alderfer
アメリカの心理学者で、コンサルタントとしても活動していた。
マズローの欲求段階を発展させて、3つの欲求に集約した。
E: Existence 生存
人間の基本的な物質的な存在要件、すなわち生存したいという欲求。
マズローの欲求段階の「生理学的な欲求」と物理的な「安全の欲求」を含む。
R: Relatedness 関係
人々が重要な対人関係を維持することに対する欲求。
マズローの欲求段階の「所属と愛の欲求」に加えて、対人的な「安全の欲求」と「承認欲求」を含む。
EとRの欲求は関係性が高いとしている。
G: Growth 成長
人間が本質的に持っている成長したいという欲求。
マズローの欲求段階の「自己実現の欲求」に加えて、自己確認的な「承認欲求」を含む。
Gは、EやRと切り離して考えた。
マズローの欲求段階との違いは?
回帰理論を取り入れたことです。
欲求は段階的だけでなく、3つの欲求の出現は同時だったり平行したりすることがあり得ると考えました。
例えば「成長の欲求」が満たされない場合、下位の「関係の欲求」が増強するといった“可逆性”を認めています。
Organizational Behavior and Human Performanceより
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/003050736990004X
で、ソレって儲かるの?
”ヒト”は大事な経営資源です。
模倣困難性を高めるためにも、成長の機会を与え続けることが肝要です。
とは言え、全員にというのは難しいと考えるとよい関係性を築ける(交流の)場を提供すべきと読み取れます。
また、モチベーションが上がらない“ヒト”に、そういった交流関係の場を経験させることで高次の成長を欲するようになれば儲けモノですね。
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