「時は金なり」、「早起きは三文の徳」など早いことを善しとすることわざがあります。
先人たちも気付いていたのでしょうか?
・中小企業診断士を目指して勉強中の方
・早起きした方
・タイムベース競争って何だろうと検索した方
タイムベース競争
スピードを重視することで相手よりも優位になろうとする会社同士の競争のことです。
具体的には、早く情報を得て、早く開発して、早く世の中に送り出す(商品化)することです。
どんなメリットがあるのでしょうか?
個人的に最大のメリットだと考えるのはコレです。
「ブランドイメージを定着させられる」
典型例だと思うのが、「ホッチキス」です。
日本で初めてホッチキスを販売したのは伊藤喜商店(現イトーキ)で、明治36年(1903年)のことです。このホッチキスはアメリカ製で、ボディに大きくHOTCHKISS No・1と刻印されていました。
マックス株式会社:ホッチキス物語
この製品はE・H・HOTCHKISS社製で、ブランドと形式を刻印表示したものでした。特に呼び名がなかった時代のこと、誰とはなしにホッチキスと呼ぶようになったと思われます。
加えて業界標準(ディファクトスタンダード)を決定しやすい点も挙げられます。
先んじて商品を市場投入しているので、利益を確保しながら在庫回転率もよい、
したがって、投資利益率 ROI(return on investment) が高くなります。
利益率の高さは、価格に無頓着なイノベータ層を取り込めるのも一因と考えられます。
作業する人も作るのに慣れるし、生産工程や設備を改善していくので、
売っていくにつれて、製品1単位あたりの生産コストが下がります(経験曲線効果)。
製品を大量生産して1単位あたりの生産コストが下がる(規模の経済)ということではない点に注意が必要です。
皆様も経験おありと想像しますが、慣れ親しんだ製品を何気なく買い続けますよね?
いわゆるこういったスイッチングコストを利用できる点も優位です。
参考書:
で、ソレって儲かるの?
世の中は、やはり「早い者勝ち」ということです。
思い立ったら即行動に移してビジネスチャンスを逃さないように、儲けましょう!
中小企業診断士を目指す方へ、関連の過去問題です。
海外で”ホッチキス”は通じません。
Stapler ステープラーです。