【アルダファーのERG理論】満たされないから欲

アルダファーのERG理論

クレイトン・アルダファーClayton Alderfer(1940-2015)
アメリカの心理学者で、コンサルタントとしても活動していた。

https://en.wikipedia.org/wiki/Clayton_Alderfer

マズローの欲求段階を発展させて、3つの欲求に集約した。

【マズローの欲求段階】人間って欲深い…

2019.02.26

E: Existence 生存

人間の基本的な物質的な存在要件、すなわち生存したいという欲求。

マズローの欲求段階の「生理学的な欲求」と物理的な「安全の欲求」を含む。

R: Relatedness 関係

人々が重要な対人関係を維持することに対する欲求。

マズローの欲求段階の「所属と愛の欲求」に加えて、対人的な「安全の欲求」と「承認欲求」を含む。

EとRの欲求は関係性が高いとしている。

G: Growth 成長

人間が本質的に持っている成長したいという欲求。

マズローの欲求段階の「自己実現の欲求」に加えて、自己確認的な「承認欲求」を含む。

Gは、EやRと切り離して考えた。

マズローの欲求段階との違いは?

回帰理論を取り入れたことです。

欲求は段階的だけでなく、3つの欲求の出現は同時だったり平行したりすることがあり得ると考えました。

例えば「成長の欲求」が満たされない場合、下位の「関係の欲求」が増強するといった“可逆性”を認めています。

Organizational Behavior and Human Performanceより

https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/003050736990004X

で、ソレって儲かるの?

”ヒト”は大事な経営資源です。

模倣困難性を高めるためにも、成長の機会を与え続けることが肝要です。

とは言え、全員にというのは難しいと考えるとよい関係性を築ける(交流の)場を提供すべきと読み取れます。

また、モチベーションが上がらない“ヒト”に、そういった交流関係の場を経験させることで高次の成長を欲するようになれば儲けモノですね。

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2018年の夏、ひょんなことから営業マンから経営戦略室へ異動しました。 経営とは何ぞやという知識も実践経験も足りない… 学習したことをなるべく分かりやすく配信しつつ、経験値を稼ぐために アラサー親父、サイト運営に乗り出す!