いまさら聞けない!?SWOT分析【初学者向け】

SWOT
こんな方に向けて書いています

・あぁアレね、知ってるけど?でも、ちゃんと説明できない方
・具体的にやってみたいという方
・就職活動で自己分析を取り入れたい方
・中小企業診断士を目指して勉強中の方

RIHISA
社会人になるまでにも、ましてや社会人なってからも高頻度で出現しますよね。
戦略目標を導き出すフレームワークであるSWOT分析を解説します。

SWOT分析とは?

事業をこういう風にしていこうと考えを巡らすときに、自社の周辺環境がどうなっているかを考えるためのフレームワークです。

自社の内部環境を見て『強み』あるいは『弱み』にあたるものは何か、周りの外部環境を見て『機会』に恵まれるているのか、『脅威』となるものがあるのか、という4つの視点で見ていきます。

『強み・弱み・機会・脅威』の各々の英単語である『Strength・Weakness・Opportunity・Threat』の頭文字『S・W・O・T』が名前の由来です。

SWOT分析?読み方は?

“ スウォットぶんせき ”と読みます。

最初にすべきことは何か?

『目標』を決めることです。すなわち「あるべき姿」をまず書き出しておいてください。そして「あるべき姿を目指す上で」という前提のもとに4つの要因を考えてください。

「あるべき姿を目指す上で」 どうなのか?という視点が重要

Strength:強み

活かせる強みは?

⇒あるべき姿を目指す上で、貢献できる(使える)自身あるいは自社の特性やリソース

Weakness:弱み

克服すべき弱みは?

⇒あるべき姿を目指す上で、障害となる(使えない) 自身あるいは自社の 特性やリソース

Opportunity:機会

市場での機会はある?

⇒あるべき姿を目指す上で、貢献できる(使える) 周辺環境の特性

Threat:脅威

回避すべき脅威は?

⇒あるべき姿を目指す上で、障害となる(使えない) 周辺環境の特性

SWOT分析の壁

さぁ、SWOT分析をしてみよう!と思って、いざやってみるとアレ!?と感じます。強みと弱みは自分事でコントロールもできるので割と難なく書いていけると想像します。

ん!?「機会」と「脅威」って何を書けばよいの?

特に、自己分析をしようとしたときに陥りがちではないでしょうか。

調べてみたところで、市場トレンド、経済状況、政治・法令等の言葉が並んでいて、とりわけ『自己分析』のときには何を書けばいいのかわからない…。

『自己分析』なら『仮想敵』と比較しろ!

具体的に『就職活動』を例に上げると、面接で隣に座っている他の受験者である『彼/彼女』を想像してください。

仮想敵として『彼/彼女』と比較して、「恵まれている環境」は何でしょう?

仮想敵として『彼/彼女』と比較して、「損している環境」は何でしょう?

メリットとデメリットは?

メリットは“自己満足”で終わらせないところ

自身あるいは自社の強み・弱みといったコントロール可能な要因だけではなくて、コントロールできない周辺環境の機会・脅威を比較することで『客観性』をもって分析できるところです。

「ピンチはチャンス」といいますが、ピンチ=脅威とチャンス=機会を同じフレームで横並びで見れることで、「じゃあ、どうしたらいいのか?」と考えやすく攻防一体の戦略を練ることがメリットです。

デメリットは“捉え方は人それぞれ”に陥るところ

「ピンチはチャンス」もそうですが、捉え方は人それぞれ。どういう風にも取れる点です。すなわち、主観的な意見に陥ると使い物になりません。

したがって、客観性をもたせるために各々の検討には必ず「あるべき姿を目指す上で 」(目標達成)という前提を忘れてはいけません。

SWOT分析のミソ

戦略立案=クロス分析

クロス分析というのは『強み×機会』、『強み×脅威』、『弱み×機会』、『弱み×脅威』 といった具合にかけ合わせて考えることです。

強み×機会

強みを活用できる市場の機会は?

⇒あるべき姿を目指す上で、貢献できる(使える)自身あるいは自社の特性やリソースを最大限に活用して、周辺環境の特性を貢献できる(使える)方法は何だろうか?

強み×脅威

強みを活用して市場の脅威を回避できないか?

⇒あるべき姿を目指す上で、貢献できる(使える)自身あるいは自社の特性やリソースを最大限に活用して、 障害となる(使えない) 周辺環境の特性を回避できる方法は何だろうか?

弱み×機会

弱みによって市場の機会を逃さない手は?

⇒あるべき姿を目指す上で、障害となる(使えない) 自身あるいは自社の 特性やリソースを克服する、あるいはカバーすることで、 周辺環境の特性を貢献できる(使える)方法は何だろうか?

弱み×脅威

弱みによって市場の脅威が現実とならない手は?

⇒あるべき姿を目指す上で、障害となる(使えない) 自身あるいは自社の 特性やリソースを克服する、あるいはカバーすることで、 障害となる(使えない) 周辺環境の特性を回避できる方法は何だろうか?

他のフレームワークを組み合わせて精度担保

SWOT分析の本質は、外部要因と内部要因によって「あるべき姿を目指す上で 」(目標達成のための) 客観的な戦略立案を助けるツールです。

したがって外部要因や内部要因を分析する他のフレームワークを組み合わせることでその精度をグッと高めることができます。

SWOT+
VRIO分析

【VRIO分析】経営資源を測る

2019.03.21

【5フォース分析】業界を知る

2019.03.13

まとめ

SWOT分析は、「あるべき姿を目指す上で」どうすべきかを導いてくれる非常に優秀なツールです。


自社の内部環境を見て『強み』あるいは『弱み』にあたるものは何か、周りの外部環境を見て『機会』に恵まれるているのか、『脅威』となるものがあるのか という視点によって客観性を持たせることができます。

実践してみると、主観的に陥ってしまうこともあろうかと思います。そんな時にSWOT分析だけではなく、他のフレームワークと組み合わせて精度を上げることが肝要です。

また、ココで終わってしまってはもったいない!クロス分析で、より内部環境と外部環境の差分を見出して、『どうすべきなのか』『どうしたら勝てるのか』を明らかにしていきましょう。



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ABOUTこの記事をかいた人

2018年の夏、ひょんなことから営業マンから経営戦略室へ異動しました。 経営とは何ぞやという知識も実践経験も足りない… 学習したことをなるべく分かりやすく配信しつつ、経験値を稼ぐために アラサー親父、サイト運営に乗り出す!